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丸住製紙の本社=2025年2月20日午後0時52分、愛媛県四国中央市川之江町、堀江泰史撮影

 新聞用紙の生産量では国内4位だった製紙会社の丸住(まるすみ)製紙(愛媛県四国中央市)が28日、民事再生法の適用を東京地裁に申請した。東京商工リサーチ高松支社などが発表した。負債総額は約590億円という。関連会社2社も、同日付で民事再生法の適用を申請した。

 1919年創業で、新聞や出版などの洋紙製造を手掛けてきた。市内に2カ所の主力工場をもち、従業員は約500人。最盛期の2008年には約743億円を売り上げていた。

 同支社などによると、新聞や出版など紙媒体の需要減に加え、原料となる古紙相場の高騰や燃料費の上昇で経営が悪化。2月には売り上げの7割を占める洋紙事業からの撤退を明らかにしていた。24年11月期の売上高は422億円、純損益は45億円の赤字だった。

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